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もがいた元阪神ロサリオ、重圧と戦った助っ人の苦悩

ホンマにええ人でしたよ!ロサリオは!愛嬌はあるし、投手を励ましに行ける気遣いも出来たし、溶け込もうと必死に頑張ってる姿を見ていてメチャ応援したくなる選手だった・・・ただ外スラが打てなかった!我慢できなかった!(涙)あともう少し打ててたら残ってたでしょうね。次のステージで頑張ってくれ!ロサリオ!

今季入団したロサリオは75試合に出場して打率2割4分2厘、8本塁打、40打点。メジャー通算71発、韓国で2年連続「3割30発100打点」の看板からすればやや期待外れに終わった。ただ「いいヤツ」には違いなかった。投手が打たれたら、すぐさま一塁からマウンドに駆け寄った。メジャーで捕手経験があり、心遣いができた。ボディーランゲージで“会話”するときもあれば、無言のメッセージで投手を励ましたことも。

極度の打撃不振で1度目の2軍落ちとなったのは6月だった。厳しい目を持つファンのヤジにさらされ、金本前監督からはリラックスの意味も込めて、3日間の“打撃練習禁止令”が出された。だが、野球のことが頭から離れなかった。鳴尾浜でバットを握ることはなかったが、打撃用手袋をはめて歩いていた。打ちたい-。思いがあふれていた。

その日のロサリオは帰路につく際、1本のバットをタクシーに持ち込んだ。神戸市内の自宅に帰ると、データ収集係の兄モイセス・ファビアンさんと動画を徹底的にチェック。「停止」と「再生」のボタンを繰り返し押した。自分のスイングは体重が後ろに残って、本来のミートポイントがブレていた。自宅リビングの家具を押しのけ、思わず“おきて破り”の素振りも行った。翌日にはスイング動画をチームスタッフに見せていた。指揮官からの禁止令はどこ吹く風。そんな“お調子者ぶり”は愛嬌(あいきょう)だった。子どものころ夢中になったものに「勉強」と答えるほど研究熱心な男。ロッカー室も整理整頓されていた。だからこそ? 

兄のアドバイスも頭で整理して力に変え、半月で1軍に戻った。使用する用具にはこだわりがあり、複数のタイプを交代で使う。メーカーや色違いのバット、ファーストミットとキャッチャーミット、打撃用手袋やアンダーウエアの種類もさまざま。調子や気分に応じて使い分けた。ある選手はロッカーを見て「あんなに種類があるのに、整っている」と驚いていた。

19年シーズン、ロサリオは阪神にいない。1年前、ロサリオが浴びたような注目を新助っ人マルテが浴びるだろう。高額年俸の対価としてハイパフォーマンスを期待されるのはこの世界の常。ロサリオがもう1年いてくれたら…。そうならないことを願うばかりだ。