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ライトオン、ヒット不発で初営業赤字の危機


ライトオンも苦しい状況なんやな。俺もライトオンで買う事ほとんど無いわ。理由としては「ファストファッションの割に高い」「デザインが少し中高生寄り」かな。今のところ完全に「ユニクロ」「GU」に負けてる感じする。値段を下げてデザインを少し良くするだけで売り上げUPすると思うけどな。

ジーンズカジュアル衣料品店を展開するライトオンは、1995年の株式公開から約20年来で初となる営業赤字への転落危機に立たされている。

3月28日に発表した2017年8月期の第2四半期(2016年8月21日~2017年2月20日)の業績は、売上高428億円(前年同期比7.7%減)、営業利益2.3億円(同92%減)となった。同時に通期業績予想についても修正を発表。売上高810億円(前年比6.3%減)、20億円の営業赤字(前年は37.3億円の黒字)に転落する見通しだ。今年1月24日に下方修正を発表してわずか2カ月で2度目の下方修正を強いられた。

同社は「バックナンバー」など自社で開発したプライベートブランド(PB)に加え、「リーバイス」や「エドウイン」などナショナルブランド(NB)のジーンズも取りそろえる。全国の商業施設を中心に約500店舗を展開しており、前期まで2期連続営業増益と業績は堅調だった。いったい何が起きたのか。

■商品が変わり映えせずマンネリ化

不振に陥った要因は、トレンド捕捉の失敗にある。昨シーズンは裏地が温かい「モコモコ」といった主力のPB商品が、販売開始から3カ月間で100万点を売り上げ大ヒットした。だが今シーズンは9月の天候不順などで秋物商品の立ち上がりが苦戦。旬な品ぞろえを実現できなかったことで値下げを余儀なくされ、利益が急減してしまった。

同社の場合、単価が高く販売量も多い秋冬シーズンが利益の過半を占める収益構造となっている。商品の入れ替えを進めるゴールデンウイーク以降の6~8月度は在庫処分などもあり、赤字を計上するのが通常だ。今下期は、前半の不振を引きずり例年以上に厳しい販売状況を見込んでおり、会社側は既存店売上高を前年比8%減と想定。膨らんだ在庫を値引きで消化するため粗利益率も悪化する。

今後の改善策として、商品計画の精度向上を図る。これまでは年度や半期、月度といった区分で売り上げや利益などの目標を立ててきたため、実需に合わせた商品展開が不十分であった。今後は、目標を週ごとに短縮して組み立てる。またシーズン別・商品グループ別の単位で計画していたところを、個別の品番ごとに細分化していく。

ライトオン業態以外の柱を育成するため、3月以降は新業態の出店も始めた。20~30代の男女をターゲットとしたウエアや雑貨・インテリアも扱う「ノーティードッグ」を3月17日に9店舗同時オープン、この春夏シーズンだけで、合計28店舗を青森から沖縄まで全国で展開する。家族向けのコーディネートを展開するだけでなく、同社初となるドッグウエアを取り扱うことも特徴だ。

■SCからの引き合いが活発

当初、この新業態で10店舗程度の展開を見込んでいたが、SC(ショッピングセンター)側からの引き合いも強く、当初予定数を引き上げた。それには既存業態と差別化できる新規テナントを誘致したいというSC側の思惑もある。

SCでは、衣服だけではなく雑貨などと組み合わせたライフスタイル提案型と呼ばれる業態がはやりで、「ノーティードッグ」もこうしたSC側のニーズに合致したといえよう。

決算説明会の結びで横内達治社長は、「下半期の課題は明確になっております。来期以降は復活します」と力を込めた。消費環境が厳しさを増す中、ジーンズカジュアルの雄は復活の道筋を描くことができるのか。来期に向けてその真価が問われることになる。