シーツにまた良い選手連れてきてもらおう!!
その瞬間、神宮は甲子園に変わっていた。虎党で黄色く染まる左翼スタンドに舞い降りた打球は、ネバーギブアップの思いを象徴したかに見えた。一時は逆転となる阪神・マートンの今季12号3ラン。球場の雰囲気は確かに変わった…はずだった。
「いい打席だった。(相手の村中も)ストライクを投げ続けたし、いい勝負ができた。甲子園のようなファンの歓声が聞けてよかったよ」
首位打者を狙う活躍に、メジャーの視線も熱い。しかし、23~25日の巨人戦中に甲子園でマートンの代理人と話し合った沼沢球団本部長は、残留への手応えを得ている。「(条件面など)詳しいことは話せないが、(残留交渉は)悪いことにはなっていない」。今季も、そして来季も背番号9が、猛虎を彩る。