和製大砲候補で、今季が6年目の阪神・桜井広大外野手(23)も24日のコーチ会議をへて、沖縄・宜野座の一軍キャンプ参加が決まった。新任の広沢克実打撃コーチ(44)は、比較的手薄な右の代打の切り札になるよう期待を寄せた。
一打席にかける男になれ! 一軍キャンプ帯同決定の喜びもつかの間、広沢打撃コーチから桜井に、“脱飛ばし屋”の指令が下った。
「金本や浜中などの主力に代わるヤツを望んでいない。一振りで劣勢を変えられる打者を望んでいる」
金本、赤星、浜中、桧山とV戦士がひしめく外野陣の顔触れからすると、定位置確保は難しい状況。ならば、一軍昇格を近づけるには代打で結果を残すこと。長打力を武器にするのはその後でも遅くない。それが、広沢コーチの育成プランだ。
金本、赤星、浜中、桧山とV戦士がひしめく外野陣の顔触れからすると、定位置確保は難しい状況。ならば、一軍昇格を近づけるには代打で結果を残すこと。長打力を武器にするのはその後でも遅くない。それが、広沢コーチの育成プランだ。
「練習中でも、1球目からどう入るかが大事。使ってみたいなと思わせるためには、ね」。代打に求められるのは打席での集中力。キャンプから1球にかける気構えを求めていく考えだ。
「できるだけバットを振って自分の形をものにし、(代打に)対応していきたい。一軍で通用するように、いろいろな人に見てもらって…、それに応えたい」
「できるだけバットを振って自分の形をものにし、(代打に)対応していきたい。一軍で通用するように、いろいろな人に見てもらって…、それに応えたい」
入団3年目の04年、オープン戦の開幕で4番に抜てきされた男も、過去5年間で一度も一軍招集を受けていない。昨秋の倉敷キャンプでは「悪くなってる」と岡田監督から酷評されたが、指揮官も見限ってはいなかった。再び巡ってきたチャンスを今度こそモノにするため、2007年の桜井は勝負強さで一軍枠をうかがう。