燕・ガトームソンの退団決定！数球団でノーヒッター争奪戦
ヤクルトのリック・ガトームソン投手（２９）の退団が２７日、決まった。残留交渉を行ってきた球団側が、同投手の代理人に条件提示を取り下げる連絡をして、交渉が打ち切られた。今後は“ノーヒッター”を巡る争奪戦が始まる。
最後まで大きな開きは埋められなかった。ヤクルトが今月３０日の期限を前に契約交渉を打ち切り、ガトームソンの退団が決まった。
この日、球団関係者が「きょう代理人に条件提示の取り下げを連絡しました。今後、交渉することはありません。退団ということです」と交渉が決裂したことを明らかにした。
ガトームソンは今季２５試合で９勝１０敗、防御率２．８５。５月２５日の楽天戦（神宮）では、ノーヒットノーランも達成した。当然、球団側は来季も投手陣の柱と期待して交渉を続けてきたが、金銭面での折り合いが最後までつかなかった。
球団側は最終的に今季年俸４７８０万円から、来季は１年契約で年俸１億５０００万円程度の提示を行った。これに対して、ガトームソン側は２年契約で年俸総額７億円近くを希望したとみられる。そこで多菊球団社長は「金額に大きな開きがある。（ウチの提示で）ダメなら契約しない」と話し、すでに新外国人投手獲得を指示していた。
今後はノーヒッターを巡る争奪戦が繰り広げられそうだ。外国人出場枠の関係で、ゴンザレスと交互に出場選手登録されたガトームソンについて「常時一軍なら１５勝近く勝てる」という他球団の評価もある。前日２６日には阪神・岡田監督も「何かあったら、すぐいける準備はしている」と興味を示していて、さらに名乗りを上げる球団が増えてくることが予想される。
