荒木を2軍に落として下さんを上げた結果です・・・。
ベンチワークの“甘さ”を否めない一戦だ。6連敗中のロッテが相手。しかも、今季未勝利の吉見相手にあまりに呆気ない敗戦。満員の甲子園に充満するフラストレーション…。攻守にチグハグさを露呈した虎を象徴するシーンが、六回の好機に凝縮されていた。
1点差に迫り、なお二死満塁。ロッテは吉見から、セットアップ右腕の伊藤を送った。今宵、一番の盛り上がりを見せる聖地。しかし…打席には8番・上本がそのまま入った。目下20打席無安打中の若虎は、見下ろされるように中途半端なスイングで空振り三振。ネクストの鳥谷を使えぬまま、逆転機は終わった。
「(代打は)難しい状況やな。(遊撃を)守る奴がいないから」
真弓監督はそう説明したが…。経験も浅く、不振の8番をそのまま出すしかない布陣。そのこと自体が見通しの甘さだといわざるを得ない。