勝たなければいけなかった。17安打で12残塁。真弓監督は「もう少し点を取りたい。好機をつくっているんですけど」ともどかしそうに言った。
一回に2点を先行して、五回にも1点を加えた。だが、その裏に同点とされると、六回にはあっさりと勝ち越しを許す苦しい展開に。敗色ムードが漂い始めた八回に、金本のソロ本塁打で何とか振り出しに戻したが、その後は好機を再三、逃し続けた。九回2死一、二塁の場面ではそこまで3安打の鳥谷が一ゴロに倒れた。延長十一回2死二塁では、葛城の左前打で二塁走者の狩野が本塁で憤死。十二回は1死から二塁打を放った金本が三塁に進むことさえできなかった。