顔は真っ赤だった。悔しさ、迷い、重圧、焦りもあるだろう。それらをバットで必死に振り払おうとするが、どうしても“結果”の2文字だけがついてこない。
極度の打撃不振。阪神・浜中がオープン戦帯同を外れ、再調整のため帰阪することが決まった。
うつむきながら歩いた試合後の通路。そして報道陣の問いかけに…。
「もうええやろ!話すことないから、もう来んなって!」
うつむきながら歩いた試合後の通路。そして報道陣の問いかけに…。
「もうええやろ!話すことないから、もう来んなって!」
温厚な男が、驚くほど声を荒らげて“らしくない”言葉を吐いた。まだ開幕まで1カ月近くあるが、置かれた状況をみれば心境は理解できる。だが、これが浜中の現状を物語っている。