阪神が中日を戦力外となった高橋光信内野手（３１）＝写真＝の獲得を前提に、１２日から倉敷秋季キャンプに参加させることが１０日、分かった。１３日に予定される紅白戦にも出場し、２打席程度のテストが行われる予定だ。
高橋光は今季、右肩痛など故障続きで６７試合出場、打率．２４４、３本塁打、１２打点に終わった。日本ハムとの日本シリーズでも出番はなかったが、左腕キラーといわれる打力は十分で、阪神は戦力になると判断した。中日が戦力外通告した先月２８日から検討を始め、黒田編成部長が６日の１２球団トライアウト（宮城）も視察。同部長は「なぜ戦力外になったのか分からない」と高評価した。
岡田監督はテスト予定者がいることを認め、中日の選手かと問われると「そうなると思う」。続けて「テストしてみようと言うとった。（紅白戦にも）出られるみたいやから。左投手でもそうやし、印象では右でも（打てる）」と明かした。すでに力量は把握済みで、紅白戦もあくまで確認の場となる見込み。１３日にも「虎の高橋光」が誕生しそうだ。
ウインターミーティングで大物が宙に浮く場合もある。仮に、今季ＦＡ組のアンデイ・ぺティット投手（アストロズ＝通算１８６勝、年俸１９億円）がそうなった場合、２０億以上の資金を出して、手を出すか…これは大げさとしても、それに近い大型補強の可能性も、井川のポスティング資金を手にする虎には、残されている。沼沢本部長は、１２日に岡山・倉敷入り。そこで現場と意見をすり合わせながら、Ｖ補強に動く。
