下柳と久保田・・・キビシいぃ・・・。
ゲーム開始からわずか37分。虎党のどよめきが、夕暮れの聖地に響き渡った。
先発の下柳が二回途中6安打4失点でKOされた。
「情けない。それだけです」
コメントがすべてだった。先頭の田中に左中間を破られ、犠打で三進。
そして稲葉には、バックスクリーンに一直線で運ばれた。
二回も併殺で立ち直りが期待されたが、二死から鶴岡に中前打を浴び、プロ初打席に立った新人投手の増井にも適時二塁打。20年目を迎えたベテランが、16歳年下のルーキーに屈辱の“記念打”を許した。
もはや余力は残っていなかった。久保コーチが2度目のベンチを出ると、真弓監督が交代を告げた。
それでも打線は四回に城島、ブラゼルの連続本塁打で1点差に詰め寄ったが、七回に久保田が3点を許してジ・エンド。日本ハムに5連勝を許してしまった。