日本ハムは昨季、12球団トップの防御率(3・05)を誇る投手力を武器に、44年ぶりの日本一制覇を果たした。だが、武田久、マイケル中村とともに盤石のリリーフ陣を形成した左腕の岡島が、大リーグ・レッドソックスにFA移籍。その後も、岡島の代役探しは進んでおらず、必勝リレー再建が急務となっている。
そこで白羽の矢を立てたのが、03年に中継ぎとして56試合に登板し、阪神の03年リーグ優勝に貢献した吉野だ。ここ2年は計20試合登板にとどまり、精彩を欠いているが、貴重な左の中継ぎとして日本ハム側の評価は高い。佐藤投手コーチは、04年まで阪神で投手コーチを務めており、移籍が実現すれば、復活を目指す吉野にとっては心強い存在となる。
球団関係者は中継ぎ補強の必要性を認めた上で「複数対複数のトレードになるかもしれない」と話しており、交換要員で折り合いがつけば、今月中にも大型トレードに発展する可能性もある。